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北大形成外科教室の歴史

 北海道大学医学部形成外科学講座(北大形成外科)の歴史は、初代教授、現北海道大学名誉教授である大浦武彦に始まります。
 大浦は、当時日本で唯一の形成外科診療科があった東京警察病院の大森清一先生のもとで形成外科を研修した後、1965(昭和40)年4月に北海道大学医学部皮膚科学教室(北大皮膚科)に形成外科診療班をつくり、医学部附属病院皮膚科で形成外科の診療を開始しました。

 1978(昭和53)年4月、北海道大学医学部附属病院に国立大学では東京大学についで2番目に形成外科診療科が新設され、北大皮膚科助教授であった大浦が北大形成外科初代教授に選任されました。

 1987(昭和62)年4月には、北海道大学医学部附属病院形成外科における臨床・研究両面にわたる実績が認められ、北海道大学医学部に形成外科学講座が新設されました。

 1995(平成7)年9月からは、北大形成外科助教授であった杉原平樹が2代目教授に就任し、北大形成外科同門ならびに教室員と共に、さらなる飛翔を遂げました。

 2005(平成17)年4月からは、山本有平が3代目教授に就任しました。
 2008(平成20)年7月には、関堂 充筑波大学形成外科教授に割愛されました。
 2017(平成29)年12月には、小山明彦福島県立医科大学形成外科教授に割愛されました。
 2018(平成30)年4月には、古川洋志愛知医科大学形成外科特任教授に割愛され、2019(令和元)年4月に、愛知医科大学形成外科教授に就任しました。
 2021(令和3)年1月には、林 利彦旭川医科大学形成外科教授に割愛されました。

 この間、北海道大学医学部形成外科は同門ならびに教室員と共に、さらなる飛翔を遂げ続けています。


初代教授
大浦武彦
(在任1978.6〜1995.3)

2代目教授
杉原平樹
(在任1995.9〜2005.3)

3代目教授
山本有平
(在任2005.4〜)


S51.1

活動内容

 北大形成外科は救急医療としての熱傷・顔面骨骨折などの外傷、唇裂・口蓋裂・小耳症・眼瞼下垂・頭蓋骨縫合早期癒合症・多合指症などの先天性形態異常、悪性黒色腫などの皮膚・軟部組織悪性腫瘍、皮膚・軟部組織良性腫瘍、ケロイド・肥厚性瘢痕、褥瘡・放射線潰瘍・糖尿病性潰瘍などの皮膚潰瘍、頭頚部腫瘍切除後などにおける組織欠損の再建、血管腫・血管奇形、老人性皮膚疾患などに対するレーザー治療、乳癌切除後の乳房再建などの美容外科など、形成外科が対象とする幅広い疾患を扱っており、かつ、日本でもトップクラスの実績を誇っています。

 これまで、日本形成外科学会、日本熱傷学会、国際熱傷学会アジア太平洋地区会議、日本頭蓋顎顔面外科学会、日本マイクロサージャリー学会、日本美容外科学会、国際ティシューエキスパンションシンポジウムなど多くの学会を主催し、学会活動も第一線で積極的に行っています。

<国際的研修・研究活動について>

 ミドルモア病院(ニュージーランド)、プロビデンス・メディカルセンター(USA)、ニューヨーク大学(USA)、アラバマ大学(USA)、ペンシルバニア大学(USA)、テキサス大学(USA)、シドニー大学(オーストラリア)、ネッケル病院(フランス)、サン=ルイ病院(フランス)、ヨーロッパがんセンター(イタリア)など、教室員は積極的に海外に出て、形成外科の研鑽・研究に勤めています。
 また、海外からは、アメリカ、中国、韓国、台湾、タイ、フィリピン、バングラデシュ、ネパール、ブラジル、トルコ、パプアニューギニアなどから、臨床研修、研究のため、多数の形成外科医が北大形成外科を訪れています。