No. 37 主任教授より 2022 |
“光陰人を待たず” 北海道大学医学部形成外科の主任教授を拝命してより、15年余を経て、いよいよ締め括りの時期に差し掛かりました。この間、一緒に頑張り、教室運営を共に支えてくれてきた教員スタッフ、大学院生、医員、専攻医の皆、そして同門会ならびに教育研修病院の方々に、改めて感謝を申し上げたいと思います。 令和3年2月9日、残念なことに、病気療養中でありました教室員川副尚史先生が、形成外科医としての志半ばでご逝去されました。教室を代表し、心よりご冥福をお祈りいたします。 昨年は、教室運営を担う教員スタッフにおいて大きな人事の動きはなく、円熟なる舟山恵美准教授・診療教授と大澤昌之講師・診療准教授を中心に、新進気鋭なる前田 拓診療講師と石川耕資病院助教の布陣で、診療・研究・教育業務に一意専心してきました。 大学院におきましては、伊藤梨里先生が卒業され、博士(医学)学位を取得しました。また、日本形成外科学会認定専門医は、新たに、北條正洋先生、西尾卓哉先生が、立派な成績で取得しました。これからの各位の活躍を大いに期待しています。 また、同門である、筑波大学形成外科 関堂 充教授におきましては、昨年12月に、初の全国学会会長となる第48回日本マイクロサージャリー学会学術集会を盛大に開催されました。同門にとりましては、1995年に新冨芳尚最高顧問が主催した第22回学術集会以来の誉でございます。 さて、日本プロ野球の地元球団である北海道日本ハムファイターズに新庄剛志新監督が誕生しました。 “人がやらない事をやるのが好きな生き方、かっこいいチームを作りたい。”という彼の個性的でかつ明確なメッセージは、実に衝撃的で、大いに共感します。私も、形成外科医になってからずっと、人がやった事が無い手術、論文執筆、教室運営、学会開催、そして人の育て方を目指して来ました。そして、かっこいい教室を作りたいと熱望してきました。私自身、どれだけ実現できたか、達成できたかは、わかりません。こういう事は、人様が決めることであり、周りからの評価によるところが大きいと存じます。日ハムには、是非今シーズン、ファンが納得する様な戦い方をして、良い結果を残し、彼の斬新な考えと行動が認められ、日本全体において組織のトップの在り方を変えて行くことに繋がっていって欲しいと思います。 私は、これまでに、5つの全国学会を主催させて頂きましたが、本年9月には、第45回日本美容外科学会総会・第145回学術集会を開催致します。本学会が、北海道大学形成外科教授としての最後の全国学会開催の勤になります。今迄の学会主催経験と昨今のコロナ禍の暗い時代を経て、今思う境地として、前述のBIG BOSS SHINJOの様に、“ポップで明るく楽しい学会〜それでいて、地道に、一生懸命に!” の気持ちを持って、教室員、同門会員、そして会員をはじめ学会に関連される全ての方々と共に、本総会・学術集会を心より満喫し、大盛会にいたしたく存じます。皆様方のご指導、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。 |
2022年1月1日 |