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No. 29 主任教授より 2018

 昨年は、私が教授に就任して、いよいよ新たな third seasonが始まりました。当教室の名General Managerとして、また、診療面における頭蓋顎顔面外科領域と腫瘍・再建外科領域の素晴らしいリーダーとして、長い間、比肩なき活躍、尽力をしていただいた、小山明彦先生と古川洋志先生が、それぞれ新天地に向かうことになりました。私にとってかけがえのないスタッフであり、また友でもある、この2人の船出を心から祝福いたしたいと存じます。

 小山明彦先生は、2017年12月1日付で、公立大学法人福島県立医科大学医学部形成外科学講座教授に就任されました。見事に、故郷に錦を飾る凱旋であります。私から彼へのエールは、同門会・教室年報に掲載いたしましたので、ご一読頂けましたら幸いです。小山教授には、今後も北海道大学病院 客員臨床教授として、本教室の研究、診療にご助力いただきたいと存じます。次に、古川洋志先生は、2018年4月1日付で、学校法人愛知医科大学形成外科特任教授に就任予定です。貴大学より真摯な要請があり、それに応じる形となります。古川教授にも、今後とも北海道大学病院 客員臨床教授として、本教室の研究、診療にご助力いただきたいと存じます。

 彼らの教授就任は、10年前に国立大学法人筑波大学大学院人間総合科学研究科形成外科学教授に就任された、関堂 充教授以来です。その際にも、申しましたが、彼らの教授就任には、3つの大きな意義があると存じます。一つには、日本形成外科学会次世代の教授の一人として、形成外科学の発展と形成外科医の育成という重要な責務を請け負ったこと。一つには、当教室における多くの若い世代に大いなる夢を与えた功績。一つには、北大形成外科同門会の諸先輩方が築き上げてきた名門の力を誇示したことです。これからも、一意専心の努力を重ねて、北大を凌駕するような素晴らしい教室を築いていただきたいと思っています。

 一方、これからの教室運営を担う教員スタッフですが、舟山恵美講師・診療准教授が、新たなGMとして頑張っていただきます。大いに頼りにしております。林 利彦歯学部准教授には、同門会、北海道形成外科地方会の担当、村尾尚規助教・診療講師と新たに教員スタッフに加わった大澤昌之助教には、4月1日よりassistant GMとして、診療・研究・教育業務に幅広く頑張ってくれることを期待します。

 大学院におきましては、大野健太郎先生、岩嵜大輔先生が卒業され、博士(医学)学位を取得しました。これから、各位の活躍を心から期待しています。日本形成外科学会認定専門医は、残念ながら新たに取得された先生はおられませんでした。

 私の学会活動におきましては、日本頭蓋顎顔面外科学会の理事長として、奔走した1年間でした。本学会を活性化させ、日本中の形成外科医から注目を浴びる、先進的な学会に変貌していく為に、各委員会と共に幾つかの改革を行ってきました。その内容につきましては、本年報の同門便りに掲載いたしましたので、ご一読下さい。

 最後になりますが、2018年は、これまで大浦武彦初代教授が第11回学術集会を、杉原平樹2代教授が第16回学術集会を主催された、日本頭蓋顎顔面外科学会の第36回学術集会を開催いたします。そして、いよいよ、新たな年号となる2019年には、第62回日本形成外科学会総会・学術集会を主催いたします。今後とも皆様方の大いなる御指導、御協力を賜れば幸甚に存じます。

2018年1月1日
山本有平

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