No. 26 主任教授より 2017 |
“光陰矢の如し”。北海道大学大学院医学研究科形成外科学分野の主任教授を拝命してより、あっという間に10年余を経て、折り返し地点を過ぎました。この間、一緒に頑張り、教室運営を共に支えてくれてきた教員スタッフ、若手の医員研修医の皆、そして同門会ならびに教育研修病院の方々に、改めて感謝を申し上げたいと思います。 本年は、当教室において大きな人事の動きはなく、熟成した“大人の布陣”で、研究、診療、教育活動に邁進してきました。大学院におきましては、塩谷隆太先生、安居 剛先生が卒業され、博士(医学)学位を取得しました。日本形成外科学会認定専門医は、新たに、高橋周子先生が取得しました。これから、各位の活躍を心から期待しています。また、教室が繁栄していくためには、新しい力が必須です。来年度は、将来が嘱望される5名の研修医が教室の仲間になる予定でありとても嬉しいことです。 私の学会活動におきましては、日本形成外科学会財務担当常任理事として、長年の懸案事項であった会員年会費の値上げを断行し、大きな恨み?を買いました。4月の評議員会におきまして、約20枚のスライドを用いて行った、日形会財務提言に関しての異例なる大演説は、昨日のことのように思い出されます。一方、同時期に、私は日本美容外科学会財務委員長も務めており、これまでの豊満気味な財務体質を洗い直し、会員年会費の値下げも敢行いたしました。これで、日本美容外科学会において、数年前から着手していた、定款細則等の会則検討から始まった数々の改革も、事務局との業務委託契約見直しを終え、財務面を総仕上げとして一段落した感がします。ところが、ホッとしたのもつかの間、11月には、数年来、その活動が停滞傾向と言われてきた、日本頭蓋顎顔面外科学会の理事長を仰せつかることとなりました。大きな学会の理事長を務めるのは、初めての経験ですが、精一杯頑張っていきたく存じます。私の所信表明を、教室HP教授コラム(No.25)に掲載いたしましたので、ご一読頂けましたら幸いです。 最後になりますが、2018年は第36回日本頭蓋顎顔面外科学会、そして、いよいよ、2019年は第62回日本形成外科学会総会・学術集会を札幌にて開催することが決定しました。今後とも皆様方の大いなる御指導、御協力を賜れば幸甚に存じます。 |
2017年1月1日 |