No. 2 これまでの活動概要:教育 |
私は、北海道大学病院および大学院医学研究科教官として、医学部における形成外科学講義・特別講義、全学教育複合科目ならびに歯学部における外科学(形成外科)講義、そして形成外科臨床実習を分担してきました。特に、形成外科学講義総論・各論では、「遊離組織移植と再建外科」、「マイクロサージャリーと再建外科学」、「皮膚悪性腫瘍」を担当し、特別講義では、特別講義実施委員会委員として、「頭頚部領域癌における共同手術の実際」、「形成外科における最近の進歩」、「医学と歯学」を担当し、複合科目では、「先端医療:形態と健康」を担当してきました。臨床実習においては、医学部学生に対し外来・病棟・手術室にて、形成外科学が扱う疾患と治療手技、ならびに患者さんへの接し方の基本について指導しております。臨床実習最終日には、実習の成果をスライド・プレゼンテーション形式で発表してもらい、チュートリアル・システムの討論会を開いています。また、これまでに臨床系カリキュラム実施委員会委員としてMedical English Course (Reading Course)、診断学実習・客観的臨床能力試験(OSCE)、医学部学生夏期自主演習の担当教官も務めてきております。さらに、共用試験問題作成委員会委員としてCBT問題および医師国家試験公募問題の作成を担当してきました。また、北海道医療大学心理科学部の非常勤講師として、形成外科学系統講義(総論・各論:計15時間)、札幌医療福祉専門学校言語聴覚療法学科の非常勤講師として、形成外科学系統講義(総論・各論:計8時間)の分担々当の責任者を努めてきました。さらに、医学部教育の改善に関わる活動として、全国の医学部学生の授業用教科書の一つである「新臨床外科学」の第20章“Co-work Surgery”の分担執筆を担当し、また、北海道大学医学部学生教育ワークショップにも早期より参加いたしました。 研修医、医員に対しては、臨床研修プログラムの作成・改訂、術前検討会・手術指導、講座カンファレンスの立案・運営、教官による教育講演の企画、各関連学会の演題発表や論文執筆の教育的指導、マイクロサージャリーのトレーニンググループの統括、日本形成外科学会専門医取得のための講座内審査等において、指導的立場として積極的に取り組んでおります。 大学院生、研究生に対しては、再建外科学、脈管学、腫瘍生物学を中心とし、血管内皮細胞及び皮膚微小循環動態関する基礎的研究、肉眼解剖学的手法を用いた新しい自家組織移植法の開発、悪性黒色腫を中心とした皮膚悪性腫瘍の増殖・転移・浸潤に関する遺伝子解析等の基礎研究分野において、計画の立案・遂行、結果のまとめ・分析、学会・論文発表全般において、教育的指導に従事し、外国人留学大学院生の研究活動の教育指導に関しても、教室内における中心的な立場として活動してきました。 日本形成外科学会におきましては、平成6年より3期にわたり、学術教育委員を務め、日本形成外科学会専門医受審資格であるInstructional Course の企画・運営および講演を担当しており、さらに、企画調査委員やビデオライブラリー委員も併任し、「日本形成外科学会編集・形成外科用語集」の出版や各種手術手技のビデオライブラリーの設立に貢献してきました。昨年度までは、認定施設認定委員会の北海道・東北支部委員を務め、全国における日本形成外科学会認定施設に関する適正な審査を行ってきました。今年度よりは、専門医認定委員会委員に就任し、日本形成外科学会専門医の厳正なる審査員の一人として活動していく予定です。また、日本形成外科学会、日本マイクロサージャリー学会、日本頭蓋顎顔面外科学会機関誌の編集委員およびPlastic and Reconstructive Surgeryの guest reviewerを務めており、論文執筆の教育的指導を行っております。また、国内の形成外科学分野において、研修医、医員向けの教科書として高い評価を持つ「形成外科ADVANCEシリーズ」の計6冊で分担執筆を担当しており、日本形成外科教育の改善に関わる活動に努めてきました。 以上が、私の“教育”に関するこれまでの活動概要です 2005年6月23日 |
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