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No. 1 就任の御挨拶

 2005年4月1日より、北海道大学医学部形成外科学教室を主宰することになりました山本有平です。本教室の3代目教授となります。北海道大学医学部形成外科は、1965年に北海道大学医学部附属病院(現・北海道大学病院)皮膚科に診療班として誕生し、1978年に形成外科診療科が新設され(国立大学では2番目)、大浦武彦先生が初代教授に選出されました。その後、1987年に北海道大学医学部に形成外科学講座が開設され、1995年には杉原平樹先生が2代目教授に就任されております。私は、1984年に北海道大学医学部を卒業後、北海道大学医学部形成外科学教室の一員となり、これまで大浦先生、杉原先生より厳しいご指導を受け、“北大形成スピリット”をたたきこまれ、形成外科医としての研鑽を磨いてまいりました。

 素晴らしい歴史と伝統を有する本教室は、これまでに100名を越える同門の形成外科医師を輩出しており、北海道地区はもとより、国内の形成外科学分野において、燦然と輝く業績を積み上げてきました。これまで、多くの先輩方の御尽力により、診療分野は、外傷(熱傷、労働災害、交通事故、顔面骨骨折、褥瘡等)、先天性形態発育不全(唇顎口蓋裂、小耳症、多指症等)、皮膚軟部組織腫瘍(あざ、母斑、血管腫、皮膚癌等)、悪性腫瘍切除後再建外科(頭頚部再建、乳房再建、顔面神経再建等)、頭蓋顎顔面外科(頭蓋顎骨発育不全等)、そして美容外科と、形成外科学分野全体を網羅しており、全国に於いても類をみません。私は、北大形成外科グループとして道内外の関連病院と連携・協力をさらに深め、この多岐にわたる診療分野のこれまで以上の充実を目指し、教室員、同門会員と共に誠心誠意取り組んでいきたいと考えています。

 次世代の形成外科が凛然と素晴らしい未来予想図を描いていくために、我々北大形成外科教室員一同は、伝統の重みを知りかつ変革の勇気をもって邁進していきたく存じます。これからも、皆様のご指導、ご支援を宜しくお願いいたします。

 今後、このホームページ上で、私の教育、診療、臨床・基礎研究に関する考えを随時述べさせていただきたいと存じます

2005年4月1日
山本有平

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