一昨年より、学校法人愛知医科大学形成外科特任教授を拝命されていた古川洋志先生が、昨年4月1日付で主任教授に就任されました。この度の人事により、筑波大学形成外科 関堂 充教授、福島医科大学形成外科 小山明彦教授、東京医科歯科大学形成外科 森 弘樹教授に続く、4人目の教授が北海道大学形成外科同門より誕生しました。これらの誇らしい事例は、至上なる喜びを感じると共に、これからの形成外科学の医学教育および日本形成外科学会の発展に大きな責任を持つものと、固い決意を新たにしております。
さて、大学院におきましては、石川耕資先生が卒業され、博士(医学)学位を取得しました。石川先生は、在学中に2編以上の英文学術論文が掲載され、当教室では前年の前田 拓先生に続く3年間の短縮修了を成し遂げました。彼の有言実行による見事な結果と感心しています。また、日本形成外科学会認定専門医は、新たに、三浦隆洋先生、小田陽一郎先生、草島英梨香先生が、立派な成績で取得しました。これからの各位の活躍を大いに期待しています。
私の学会活動におきましては、日本創傷外科学会理事長として、国内における形成外科領域として初の試みとなる英文学会機関誌:IJSWC (International Journal of Surgical Wound Care) の発刊に向けて邁進して来ました。Executive advisor 亀井 譲教授とEditor in Chief 貴志和生教授と共に、昨年11月に論文投稿の受付を開始し、今年度にVol.1, No.1 を電子ジャーナルとして会員の皆様にお届け致したく存じます。“君も歴史に名を馳せろ!”のキャッチフレーズと共に、日本創傷外科学会のプレゼンスを国外に示して行きたく存じます。
新しい元号:令和となった昨年5月15〜17日に、京王プラザホテル札幌、ロイトン札幌において、メインテーマとして本学基本精神の象徴的な言葉である、「Be ambitious !〜大志を抱いて」を掲げ、第62回日本形成外科学会総会・学術集会を開催致しました。北海道大学として日形会総会を主催しますのは、1986年に大浦武彦初代教授が主催した第29回、2000年に杉原平樹2代教授が主催した第43回以来、3回目となり、我が教室にとりまして大いなる誉でございます。学術集会は大いなる成功を収める事ができ、ここにご助言、ご指導、そしてご支援を賜りました全ての方々に心よりお礼を申し上げます。
結びに、同門会におきまして大きな変革がありました。2007年12月より、第3代同門会会長として、我々をご指導して頂いた吉田哲憲先生が、同門会顧問になられました。長い間、誠に有難うございました。新会長に、野平久仁彦先生が推挙され、副会長は木村 中先生、川嶋邦裕先生、佐々木了先生の3人体制に若返りました。新冨芳尚最高顧問と共に、これからも、北日本の形成外科診療ならびに教室の発展の為に、益々のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。
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