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No. 31 主任教授より 2019

 昨年12月に、小山明彦先生が公立大学法人福島県立医科大学医学部形成外科学講座教授に就任されたのに続いて、古川洋志先生が、2018年4月1日付で、学校法人愛知医科大学形成外科特任教授に就任されました。そして、その6か月後の10月1日に、我が同門会の一員である、森 弘樹先生が、国立大学法人東京医科歯科大学形成・再建外科学分野主任教授に就任されました。森先生は、1996年7月より2年間、北海道大形成外科に国内留学され、臨床の研鑽を積まれ、東京医科歯科大学に帰学後も、交流を深めてきた仲間であります。このような、同門からの教授輩出ラッシュは、北海道大学形成外科同門会の歴史と伝統の賜物であり、至上なる大きな喜びを感じます。この多くの同門の絆を生かして、これからの日本形成外科学会の益々の発展に向け、さらに尽力して行く決意を新たにしております。

 さて、大学院におきましては、佐藤千草先生、藤田宗純先生、前田 拓先生が卒業され、博士(医学)学位を取得しました。佐藤先生は、在学中の妊娠、出産を経て、長年の努力が結実した学位獲得です。藤田先生の学位基礎論文は、非常に評価が高く、日本創傷治癒学会において研究奨励賞を受賞しました。前田先生は、在学中に2編以上の英文学術論文が掲載され、当教室では初めて3年間の短縮終了を成し遂げました。彼は、卒業後2018年4月より、教室運営を担う教員スタッフに助教として加わり、舟山恵美診療教授、林 利彦臨床教授の指導を仰ぎながら、診療・研究・教育・管理運営業務に日々奮闘しております。また、日本形成外科学会認定専門医は、新たに、杉井政澄先生と伊藤梨里先生が取得しました。次世代における各位の活躍を心から期待しています。

 私の学会活動におきましては、日本頭蓋顎顔面外科学会理事長として、学会機関誌の英文ジャーナル化を目指した活動を筆頭として、嵐のようなそして極めて充実した2年間を無事に終えることができました。私のようなイケイケの理事長について来て頂き、そして大いに支えて頂いた学会役員、各委員会委員に心より感謝申し上げます。そして、再び大きな使命が訪れ、2018年7月より、日本創傷外科学会の理事長を仰せつかることとなりました。これまでの日本頭蓋顎顔面外科学会理事長の経験を生かし、将来に向けて意義ある学会運営を展開していきたく存じます。私の所信表明を、本ホームページの教授コラム No.30に掲載しておりますので、ご一読頂けましたら幸いです。

 さて、これまで大浦武彦初代教授が第11回学術集会を、杉原平樹2代教授が第16回学術集会を主催され、我が教室にとって縁の深い日本頭蓋顎顔面外科学会の第36回学術集会を昨年10月11〜12日に主催いたしました。本学会理事長と学術集会会長の任を、同時に拝命する栄誉を賜わり、その感謝の意を表したく、「私の顔面外科史〜形態、機能、美」と題した理事長・会長講演を行いました。振り返るにはまだ少し早いかもしれませんが、私が形成外科医、再建外科医、そして美容外科医として生きてきた30年余に於いて、最も印象に残る外科手術業績について、講演させて頂きました。生涯忘れることのない良き思い出になりました。学術集会は大いなる成功を収める事ができ、ここにご助言、ご指導、そしてご支援を賜りました全ての方々に心よりお礼を申し上げます。

 そして、いよいよ、新たな年号となる本年5月15〜17日には、第62回日本形成外科学会総会・学術集会を主催いたします。メインテーマを、本学基本精神の象徴的な言葉である、「Be ambitious !〜大志を抱いて」と定め、広報資料・媒体には、北海道大学大学文書館の承認を得て、新渡戸稲造先生の書ならびに名著「武士道」の表紙を引用させていただきました。また、2019年は、北海道大学医学部創立100周年という節目の年となり、この記念すべき年に、このような機会をお与え頂き、役員ならびに会員の皆様に心より感謝申し上げます。

 この度の学術集会では、5つの特別企画を予定しています。特別企画1では、「蝦夷地」と呼ばれていたこの地が、維新後の太政官布告によって「北海道」と命名されてから151年目、その新たな一歩を踏み出す意味で、北海道近世の歴史や先人の偉業を振り返り、さらに、北海道に縁のあるスポーツや芸術などの文化について、多方面より紹介いたしたく存じます。また、我が国を取り巻く厳しい政治、経済、安全保障環境について、その方面の専門家の方々による講演を含め、計16名の素晴らしい講演者をお招きいたします。特別企画2では、「関連領域学会〜沿革&コアシンポジウム」と題して、基本領域の診療科である形成外科にとりまして、重要な関連領域学会の中から賛同を得た14学会にご協力頂き、各学会の沿革、これまでの活動、今後の展望についてのご紹介や、専門領域における先端分野、学術トピック等の発表をお願いしております。本企画は、若い日本形成外科学会会員を中心として、各関連学会への理解を深める、有意義な機会になることと存じます。特別企画3では、日本の形成外科の現在から将来の姿を、「教育」、「広報」、「制度」、「社会・経済」、「診療・技術」の5つの視点から見据える、全24のラウンド テーブル ディスカッションを企画致しました。特別企画4は、学術フォーラム「遠友学舎〜北大同門アカデミア〜」です。北大同門より6名のコーディネーターを指名させて頂き、各々の専門領域に関連した学術プログラムを企画致します。それぞれのプログラムは3時間を予定しています。コーディネーターが熟考を重ねた、教育的かつ先進的な内容にご期待下さい!そして、特別企画5では、「PRS HOKKAIDO 2019」と題した、international session です。日本形成外科学会国際委員会に労をとって頂き、海外より25名以上の指定演者を招き、さらに海外、国内から多くの free paperを募ります。会期中3日間を通して、同一会場にて行い、会場内では、全て英語を公用語とした発表・質疑応答を行います。

 このように、メインテーマ「Be ambitious !〜大志を抱いて」というフロンティア精神に基づき、これからの総会・学術集会の新たな方向性を模索する、多様性に満ちた3日間の試みを考えております。是非とも、第62回日本形成外科学会総会・学術集会の成功に向けて、学会員、教室・同門会員の皆様方より、更なる御指導、御協力を賜りますと幸甚に存じます。

2019年1月1日
山本有平

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