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No. 40 主任教授より〜Last Message

 今から20年前に現職に就任し、札幌のばんけいスキー場センターロッジにて、“山本有平教授激励会”と称したFirst Danceから始まった、私の教授人生も、いよいよ大団円を迎えます。当時は、これから一体どんな時間が過ぎていくのだろう、どんな世界が繰り広げられていくのだろうという、期待感や高揚感で心がワクワクしたことが思い出されます。

 これまでを振り返りますと、北海道大学形成外科の山本有平と日本形成外科学会の山本有平の2つの立場がありました。昨年秋に、日本形成外科学会の山本有平がお世話になった、日形会教授の方々を中心としてお招きし、教室主催にて“Last Dance”と称した退任記念パーティーを開催させて頂きました。そして、今年の3月には、北海道大学形成外科の山本有平がお世話になった、北大医学部、関連病院、同門会の方々を中心としてお招きして、同門会主催の祝賀会が開催される予定であります。

 さて、大学院におきましては、西尾卓哉先生が卒業され、博士(医学)学位を取得しました。旭川医大に赴任しながら、林 利彦教授の指導のもと、意義ある論文を完成させました。また、新たに、三田村真太郎先生、福田摩莉佳先生、林 翔平先生、佐藤航司先生が、立派な成績で日本形成外科学会認定専門医を取得しました。次世代における各位の活躍を心から期待しています。

 結びに、教室を主宰する主任教授の仕事は、“教室員の特質をよく観察し、彼らに最も輝くフィールドを提供することである”ことを信条としてきました。教授職退任にあたり現在の心境を記して、幕を引きたいと存じます。


人それぞれが知るぜいたく〜幸せ


 “贅沢”とは、金銭や時間などを使って、物事を必要以上に豪華にすることと言われます。例えば、高級な食事、高価なブランドアイテム、優雅な旅行などでしょうか。このような贅沢を楽しむことに幸せを感じる瞬間もあるかもしれませんが、そうでないシチュエーションも多々あると思います。ぜいたく〜幸せの感じ方は、人それぞれによって異なります。

 私は、職業人として、これまでの40年余を振り返り、次のようなぜいたくを知り、幸せを感じてきました。形成外科医として、“目の前の患者を治す”、さらに、“新しい治療法を開発して、その成績を論文発表し、目の前にはいない広い世界の患者に役立てる”。そして、大学主任教授として、“学会の役員や会長を務めて組織を動かす”、さらに、“教室を主宰して、医育機関の指導者を輩出する”。まわりの方々のおかげで、6学会の会長、2学会の理事長を務め、そして、4大学に主任教授を送り出すことができました。

 これこそが、私が知り得たぜいたく〜幸せな刻であったと思います。このような人生を過ごすことができ、皆様に心より感謝申し上げます。


〜You say thanks for the past, enjoy the moment. Let's make sure we end it right.

from THE LAST DANCE, MICHAEL JORDAN

“過去に感謝し、いまを満喫して、正しく締めくくれば良い。”


 これまで、本当にありがとうございました。今後とも、北海道大学医学部形成外科学教室への、皆様方からの大いなるご指導、ご鞭撻を賜れば幸甚に存じます。

2025年1月1日
山本有平

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