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北海道大学形成外科臨床研修プログラム

 形成外科学は、大きく3つの領域より成り立っています。
1) 形成外科:Plastic Surgery
2) 再建外科:Reconstructive Surgery
3) 美容外科:Aesthetic Surgery
 この全ての領域における数多くの疾患を、恵まれた環境と経験豊かな指導医の下で、幅広く臨床研修できるのが「北海道大学形成外科臨床研修プログラム」です。

 では、「北海道大学形成外科臨床研修プログラム」を説明いたします。

卒後2年目まで 〜初期臨床研修医
 医学部卒業後は必修化した初期臨床研修を2年間行っていただきます。その間に、形成外科に興味のある方を対象にして、『北大形成外科臨床研修セミナー』を開催いたします。内容は、形成外科学が扱う疾患と治療手技に関して、医師として認知しておくべきMinimum Requirementを、印象的な講義や外来・病棟・手術業務の見学参加形式で、北大形成外科指導医が提供いたします。さらに、北海道大学医学部形成外科学教室における研修制度について説明します。また、研修内容に対して自他ともに客観的なチェックを行うPRS residency file の所有を開始します。

 


詳細はこちらより(2023.05.19更新)

卒後3・4年目:専門研修 “First Stage” 〜形成外科専攻医
 北海道大学形成外科専門研修プログラムのスタートです。
 形成外科学は“切縫に始まり、切縫に終わる”と言われるように、傷跡をきれいに治すことが強く求められる外科学です。臨床研修において、切縫、植皮、皮弁等の基本手技を確実に修得することを目指します。また、形成外科学のもつ“精神外科学”的側面を、実際の診療の場において患者さんから学びとれるよう努力します。
 この間は、北海道大学病院:基幹施設勤務6か月、教育研修病院:連携施設勤務1年6か月が基本です。尚、初期臨床研修期間に北海道大学病院形成外科にて3か月以上の研修を行った場合は、教育研修病院:連携施設勤務2年とします。

卒後5・6年目:専門研修 “Second Stage” 〜形成外科専攻医
 自分自身の診療実績を活字と画像でファイリングし、それを元に、問題提起を自己に対して課し、自己解決能力を備えた医師の資質を養います。そのために、研修先の各指導医より、術前検討会、手術指導および各関連学会の演題発表や論文執筆の教育的指導を受けます。診療姿勢に関しては、常に“Patient Oriented”な思考及び診療行為の実践に心掛け、倫理感および信頼性の高い臨床医の育成に重点を置きます。
 この間に習得するべき治療手技は、外傷学:熱傷初期治療、熱傷潰瘍の植皮、褥瘡に対する皮弁、交通事故後瘢痕拘縮の局所皮弁、顔面骨骨折の観血的整復等、腫瘍外科学:皮膚軟部組織腫瘍(あざ、母斑、血管腫、皮膚癌等)の外科的切除・再建・レーザー治療、美容外科学:腋臭症等です。
 この間は、教育研修病院:連携施設勤務2年間が基本です。

卒後7年目:形成外科専門医 “Third Stage”
 形成外科臨床研修の最終段階です。形成外科専門医として各患者さんの価値観に対応した医療行為の実践および病院で働く医療人として必要とされるマネージャーシップを養成します。さらに、各人が、“創造する外科学:Creative Surgery”とも称される形成外科学の精神を発展させる向上心を持ち、一般形成外科に加え、顎顔面外科、腫瘍・再建外科、熱傷・外傷、美容外科等の自らの専門性を模索します。
 この間に習得するべき治療手技は、先天性形態発育不全:唇顎口蓋裂手術、小耳症手術、多指症手術等、腫瘍外科学:皮膚軟部組織悪性腫瘍の外科的切除・再建、再建外科学:マイクロサージャリーによる微小血管吻合・遊離皮弁、チームサージャリーによる頭頚部再建、消化器再建等、美容外科学:眼瞼部等です。
 この時期に日本専門医機構が認める形成外科専門医を取得します。北海道大学形成外科専門研修期間における各人の代表的症例を選択し、治療方法の変遷や実際の手術手技に関する教室内審査を受けます。
 この間は、北海道大学病院:基幹施設勤務(チーフレジデントを含む)1年間が基本です。

研修についてのお問い合わせ先

北海道大学 形成外科
Tel 011-706-6978
Fax 011-706-7827
e-mail : info@prs-hokudai.jp
担当 前田 拓

見学も随時受け付けています。

卒後8年目以降
 いよいよこれから、本当の意味での形成外科医としてのキャリアが始まります。
 大学にスタッフとして残り、自ら選んだ専門分野の臨床研究を推進させる者、大学院に入学して基礎医学を勉強し、医学博士の取得を目指す者、関連病院に赴任して臨床治療に専従し、一般形成外科医 “Primary Plastic Surgeon”としてのキャリアを磨く者等、様々な方向性を選択することが可能です。教授以下の大学教員や関連病院の診療部長と相談して、各人の道を決めていきます。
 大学にスタッフとして残った場合には、各人の臨床研究を高いレベルで実現していくため、国内および海外における学会・論文発表を励行し、教室は積極的に支援いたします。
 大学院生の場合には、まずbasic researchの知識と手法を体得し、“Clinical Oriented Research”を推し進め、形成外科学の臨床治療分野に新たなページを開拓する研究を目指します。さらに、clinical researchにも邁進し、専門領域の高度先進的手術、学会発表、論文執筆などを重ねてゆき、各人のバックボーンとなる専門領域のキャリアを樹立していきます。
 関連病院に赴任した場合でも、数年後に大学にスタッフとして戻ったり、大学院に入学することも可能です。
 さらに、教授と相談の上、各人の形成外科医としてのキャリアを発展させる時期には、国内および海外留学の機会を提供いたします。

〜君の形成外科医としての無限の可能性を引き出します〜

形成外科医育成 "グランドデザイン"