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なるほど!形成外科(1)

傷跡治すお医者さん
〜 多くの手術法、開発、駆使 〜

 形成外科を知っていますか? 多くの方は形成外科の医師に対し、「傷をきれいに治すお医者さん」というイメージを持っていると思います。
 交通事故や手術などで顔や身体に傷跡が残ったときには、形成外科医がきれいに治します。やけどをした場合も、できるだけ跡が残らないように治すのが形成外科です。
 深いやけどやけが、そして患者さんの体質によっては、ケロイドという盛り上がった傷跡になってしまいます。そんなときでも形成外科医は目立たないように治すことができます。
 それでは「一体どんなふうに治すのでしょう?」|。形成外科医は傷跡が目立たなくなるような特別な皮膚の縫い方を習得しているのです。使用する手術器具や糸、皮膚を縫う技術などすべてで、他の外科とは違う形成外科特有のエッセンスがあります。
 傷が大きい場合には、お尻や太ももから皮膚を持ってくる手術が必要になりますが、形成外科医はその技術も習得しています。形成外科医はいろいろな手術法を開発、駆使して、傷跡をきれいに治しています。
 傷をきれいに治すには、形成外科の手術だけではなく、手術前・後の治療も大変重要です。傷をきれいにする薬を塗ったり、テープで圧迫したり、手術後の安静などが必要で、それらは患者さんの理解と協力がなければできません。
 良い結果を得るために、このような手術前・後の適切な処置や指導も形成外科医が行います。傷跡が気になる方はぜひ形成外科医に相談してください。(山本有平)

イラスト・前橋康博

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