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なるほど!形成外科(7)

まぶたが垂れる
〜 病気で筋肉正常に動かず 〜

 Yちゃんは四歳。生まれつき、片方のまぶたが上がりにくく、目の大きさが右と左で違っています。ものが見にくい感じが強くなり、視力もやや悪くなってきました。眼科の医師に相談したら形成外科でのまぶたの手術を勧められました。
 N子さんは二十五歳のOLです。学生時代から視力が悪く、コンタクトレンズをしていました。最近、友人から「眠そうな目をしているね」と言われるようになり、二重まぶたの形もやや変わってきたような気もして、形成外科を受診しました。
 H子さんは四十八歳の主婦です。このごろ夜になると目が疲れやすく、まぶたが重くて目を開けにくい感じが強くなります。気がつくと、頭痛や肩こりも強くなっていました。雑誌に自分と同じような悩みを持つ読者からの投書が載っていました。それを読み、形成外科医に相談しました。
 Sさんは六十七歳。年をとるにつれ、両方のまぶたが垂れてきました。特に外側のまぶたの垂れが大きく、まわりの景色が見づらくなり、扉にぶつかったり、通りを歩いていると危ない目に遭うこともありました。そのため、まゆ毛を上げてものを見るくせができ、おでこのしわも深くなりました。「年のせい」とあきらめていましたが、友人に相談すると、「形成外科で手術を受けると良くなるよ」と教えられました。
 このような方々は、眼瞼下垂という病気で、まぶたを上げる筋肉が正常に働いていません。原因は生まれつき、コンタクトレンズの取り外しの影響、年をとることによるものなどさまざまですが、形成外科手術を受けると改善します。
 手術方法は原因によりいろいろありますので、形成外科医から説明を受け、治療してください。(山本有平)

イラスト・前橋康博

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