診療案内 形成外科の専門領域 スタッフ 診療実績 関連施設 リンク 連絡先

 △  専門領域  なるほど!形成外科 

なるほど!形成外科(6)

どんな病気治す?
〜 髪の毛から足の爪まで 〜

 形成外科は眼科、耳鼻科、泌尿器科などの身体の場所(部位や臓器)別の診療科ではありませんので、まだ聞き慣れない方や、聞いたことはあるけれど、どんな病気を治すのか、良く分からないという人が多いと思います。
 形成外科医は頭のてっぺんから手や足の先まで、身体の表面を中心に、至る所の病気やけがを治しています。頭でははげの治療があります。小さなはげは切り取り、あるいは植毛をし、大きな場合は隣の毛が生えている部分をずらして治します。
 顔では個々が特徴を持つまゆ毛、まぶた、鼻、耳、口元などが、できものやけがのせいで変形した場合に、形成外科手術を行います。胸では、乳がんで乳房を切除された後に、人工乳房(インプラント)や自分のおなか、背中の組織を使って乳房を再建します。乳頭が引っ込んだままの病気は陥没乳頭といい、形成外科で治しています。
 わきのにおいが気になる人には、においや汗、毛を生み出す皮下組織を取り除く手術を行うことで改善します。男の子が気にするおちんちんの皮かぶり・包茎も、形成外科手術を用いて治します。
 がんの治療後に手や足が腫れて太くなる、リンパ浮腫には包帯やストッキングを用いた治療や、細いリンパ管を血管の中に移植する顕微鏡手術(マイクロサージャリー)を行います。
 手足のつめが皮膚に食い込んで、とても痛い陥入爪(かんにゅうそう)は、赤く腫れ上がって、うみが出てくるときもあります。手術が必要な場合もあり、形成外科で治療することを勧めます。このように形成外科医は、体のいろいろな場所を治しています。(山本有平)

イラスト・前橋康博

<<< 前 | もくじ | 次 >>>